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成人型重症アトピー治療の漢方薬相談記録


重症アトピーの漢方薬相談販売43年の経験豊富なヒゲ薬剤師の日々の記録です。実際に村田漢方堂薬局の漢方薬に賭けてみようと思われる方は成人型重症アトピー性皮膚炎が治る漢方相談の実際を必ずお読み頂き、真に決心がついた上でご来局下さい。

2014年11月14日

ステロイド外用剤が不要になると冷え性や寒がりがなくなった

2008年11月14日のボクチン(4歳)
2008年11月14日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 20年間くらい常用していたステロイド外用剤。
 当方の漢方薬で微調整を繰り返しながら2年以上、いつの間にか、ステロイド外用剤を使用する頻度が激減した。
 
 昨今では滅多に使用する必要がなくなって、あれほど寒がりで冷え性であったものが、いつの間にか今年の夏は人一倍暑がりとなり、恐怖のエアコンが、ほとんど苦にならなくなったと不思議がる人がいた。

 ステロイド剤は、中医学的に分析すれば、少なくとも強烈な寒冷薬の最たるものといっても過言ではないだろう。だから、これが不要になるにつれ、本来の熱証体質が前面に出てきたということだろう。

 このような人に、アトピーは冷えが原因などと妄想して、温熱薬を与えると、ロクなことはない。

 翻って、昨今、都会から通って来られている人に、附子剤や玉屏風散製剤などを主体に運用して好転しているが、ステロイド外用剤を毎日塗布しているのが原因であろうことは、想像に難くない。

 いずれ、ステロイドが不要になる頃には、おそらく附子剤も不要になることだろう。

 それゆえ、アトピーは冷えが原因などと決め付ける風潮があるようだが、ほとんど妄想に過ぎないことが分かるだろう。

 ステロイドの過剰使用により、寒証を呈することは、大いにあり得ることだろうが、だからといって、「アトピーは冷えが原因」などと、口が避けても言えるはずがないのである。

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2010年11月14日のボクチン(6歳)
2010年11月14日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年11月14日のボクチン(7歳)
2011年11月14日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年11月14日のボクチン(7歳)
2011年11月14日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 23:19| 山口 ☀| ステロイド外用剤の副作用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月07日

しばらくはステロイド外用薬が劇的に効いていたのに次第に効かなった多くのアトピー患者さんたち

IMGP1347
IMGP1347 posted by (C)ボクチンの母

アトピー性皮膚炎にステロイド外用剤が合う人と合わない人(4)

 漢方相談に訪れる人達で最も多いのが、このタイプ。
 中には本来ならステロイドが効く限りは一生涯塗布することになっても構わないからというつもりで、皮膚科の医師の指導を厳守して十数年、とうとうステロイドが効かなくなって悲惨な状態になって来られた男性もいた。

 たとえばこの男性の場合、とりわけ顔面が悲惨な状態になりながらもまったく無効となったわけではなく、塗らないより塗ったほうが僅かに痒みが軽減されるほどの効果は残っていたので毎日塗布するのを止めなかった。

 漢方薬をはじめてもステロイドの塗布は欠かさないままで、次第に漢方薬が効いてくるとステロイドの効きも同時に以前のように効き目がよくなって来た。

 漢方薬の蓄積効果がフル活躍する頃には、次第にステロイドの塗布回数が知らずしらずのうちに減ってくる。2年間経つころにはほぼステロイドと縁を切ることが出来た。

 一昨年の夏には「この猛暑になっても痒みは皆無」となっているという報告があったが、それでも治療を徹底すべく昨年まで漢方薬を朝晩2回は継続されていたが、いつしか音沙汰がなくなった。

 また、漢方薬局や病院のツムラ漢方に平行して薬剤師や医師の指導のもとステロイドを塗布していたら、次第にステロイドが効かなくなり、ましてや投与されていた漢方薬の効果も一向に現れず、顔面を中心に悲惨な状態になって来られた女性達も多い。

 既に当方に来られたときにはステロイド軟膏の効果が出なくなっており、塗ってもぬっても汁(滲出液)を伴った副作用とともに激しい熱感と掻痒で発狂しそうな状態であった。

 投与されていた漢方薬の内容では温性の方剤が主体になっていたことが多く、専門家の中でも流布されているアトピーは冷えが原因だから内部を温めなければならないという幼稚なブームによる過度な温熱薬の投与には大いに疑義がある。

 薬局で出されている方剤で目立つのは、麦味参顆粒という生脈散製剤であり、明らかに朝鮮人参や五味子の温性薬物が災いしていたケースが目立つ。

 ツムラ漢方の病院では、越婢加朮湯自体は温性方剤とはいえないが、温性で発汗外表の麻黄の配合量に比してあまりにも清熱の石膏の配合量が少ない製剤であるからであろうか? 生姜や大棗の温性と麻黄の温性が強力し合ってますます熱邪を助長されたり変証や壊証となり、最悪の結果を招いていたケースは枚挙に暇がない。
 あるいは川芎の配合された治頭瘡一方や温清飲などが併用されていたケースも多い。

 逆に同じツムラの越婢加朮湯によって風寒の証候を悪化させてさらに表衛不固を助長する結果となり、却って全身から汁(滲出液)が吹き出て止まらなくなり、悪寒や極度の冷えを感じるようになっていたケースもある。

 ステロイドが次第に効かなくなっているケースでも、本来、適切な漢方薬が投与されていれば、アトピーの寛解とともに、効かなくなっていた外用ステロイド剤が再び効力を回復して来ることが多いので、長期間塗布したための副作用やリバウンドを最小限に抑えながら、次第に離脱していくことが可能なはずであるが、上記のようにピント外れの漢方薬が投与されていた場合は、最悪の泥沼に嵌り込むことがある。

 このような泥沼に嵌った状態で当方に訪れる人達が多く、最悪に近い状態で来られるので弁証論治とステロイド外用剤の扱いに対するアドバイスにおいて、相当に神経を使うこととなる。
 悲惨な状態であるとはいえ、新しく当方の漢方薬をはじめると初期に速効が出ることが多い。

 しかしながら、初期に速効があってもそのほとんどは再度のぶり返しがある。
 そのぶり返しはステロイドを長期に塗布したための副作用やリバウンドが絡んでいる問題とはいえ、臨機応変の漢方薬の配合変化によって、それらのぶり返しを最小限に抑えながら治していく必要がある。

 だからこのタイプの人たちこそ、変化が激しい病状を呈することが多いので、それに即応した配合変化が必須となる。

IMGP6257
IMGP6257 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 07:20| 山口 ☁| ステロイド外用剤の副作用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする