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成人型重症アトピー治療の漢方薬相談記録


重症アトピーの漢方薬相談販売43年の経験豊富なヒゲ薬剤師の日々の記録です。実際に村田漢方堂薬局の漢方薬に賭けてみようと思われる方は成人型重症アトピー性皮膚炎が治る漢方相談の実際を必ずお読み頂き、真に決心がついた上でご来局下さい。

2012年06月29日

ステロイドが合わず全身から汁(滲出液)が流れ出て悲惨な目にあったケース

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IMGP5987 posted by (C)ボクチンの母

アトピー性皮膚炎にステロイド外用剤が合う人と合わない人(2)

 こういう例は珍しいかもしれないが、あらゆるステロイド外用剤が一時的にもまったく合わなかった人に一例だけ遭遇している。
 学生時代に飲酒と暴飲暴食に明け暮れた付けが回ってアトピーが重症化し、皮膚科に治療を請うたところがお決まりのステロイド外用剤。ところが効果がまったく出ず、医師の指示通りに三ヶ月間塗り続けるうち、全身から激しく滲出液が流れ出るようになり、ステロイドを中止しても止まらず、ますます悲惨な状態が続き、疲労困憊の状態が続く。

 仕事を辞めて家に篭ったままの日々が数ヶ月続いたが、そのうち自然に滲出液がかなり止まって来たが体力が回復せず、アトピー自体はやや熱感が伴う激しい痒みと一部の滲出液の漏出が見られた。
 その段階で当方に相談に来られ、初回に茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)と猪苓湯の2方剤で様子を見てもらったところ、一定の効果がみられ、この配合で一ヶ月間様子をみてこのまま治ればとお互いに期待していたが、案に相異して一ヶ月が過ぎる頃には、突然、皮膚科に通院中に生じたときとまったく同様に全身から滲出液が流れ出て止まらなくなり、寒がって再び激しく体力を消耗し、呼吸も苦しいくらいの最悪の状態に陥る。

 命も危ぶまれるくらいの激しい体液の漏出と体力の消耗に、病院に入院して治療してもらうべきだが、本人は病院の治療でこのように悪化したのだから、絶対に病院治療を拒否する風であったが強引に皮膚科に行ってもらったところ、やはりステロイド塗布を奨められるばかりなので直ぐに通院を中断してしまった。(体力の消耗が激しいのであらゆる行動は両親の付き添いが必須の状況が長く続いた。)

 配合は茵蔯蒿湯を中止し、衛益顆粒と猪苓湯を主体に様々に工夫するのだが、なかなかフィットする配合が見つからず、結局は何のことはない、主水の蔵である腎に対する配慮が不足していたことが画竜点睛を欠く配合であることに気づくのに2ヶ月もかかってしまったが、結局は衛益顆粒と猪苓湯に六味丸という僅か三種類の配合で、さしもの激しい滲出液の漏出と体力の消耗やひどく寒がる症状も僅か1ヶ月で治った。

 ところがまた、それからが大変で、滲出液が止まり、体力も一定レベル回復しても肝腎の様々なアトピー症状を治すにはひと工夫もふた工夫も要し、1ヶ月の間に3回も配合を変化させる必要があった。
 すなわち、排卵日以降の高温期には加味逍遙散製剤や清熱薬類を主体に運用し、生理が始まると急転直下寒証に陥るので、配合の主体は補中益気丸や大建中湯去膠飴など。生理が終わると云々と配合を規則的に変化ささる工夫が必須な体質で、そのために常備薬として15種類の漢方製剤を手元に用意しておく必要があった。

 そして現在の状態は、やってはいけなというこちらの強い禁止令を無視して、社会復帰して以後は顔のお化粧を楽しみ、過去のアトピーの痕跡もほとんど皆無の安定した寛解を得ている。
 但し、アトピーの地獄を見た人だから、あれから何年にもなるというのに、予防的にその日の状況に適した漢方薬の組み合わせを1日最低1回は継続服用しているのだった。

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IMGP5993 posted by (C)ボクチンの母

 
posted by ヒゲジジイ at 12:51| 山口 ☁| ステロイド外用剤が合わないケース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする