このブログはもともと下記2つのブログで続けていたアトピー関連の記事を受け継いだものです。
古い記事はすべて下記の二つのブログを覗いて頂ければ幸いです。

アトピーの漢方:村田漢方の近況報告 アトピーの漢方:漢方薬局経営薬剤師の一喜一憂

    

ご意見やご質問がありましたらこちらからどうぞっ!⇒ お問合せフォーム

成人型重症アトピー治療の漢方薬相談記録


重症アトピーの漢方薬相談販売43年の経験豊富なヒゲ薬剤師の日々の記録です。実際に村田漢方堂薬局の漢方薬に賭けてみようと思われる方は成人型重症アトピー性皮膚炎が治る漢方相談の実際を必ずお読み頂き、真に決心がついた上でご来局下さい。

2012年07月18日

処方が適切でも配合比率が異なれば効果に雲泥の差が出る場合が多い!

ZZZ_5382
ZZZ_5382 posted by (C)ヒゲジジイ

 アトピー性皮膚炎が他の疾患と異なるところは極めてデリケートであり、適切な漢方薬が投与されていても、配合比率の違いによって、治療効果において雲泥の差が出る場合がかなりなケースでみられる。
 またその時々の状況(女性では生理の周期における排卵日以降の高温期や生理中の低温期など)、あるいは季節的な変化によっても配合比率のみならず、適切な方剤が異なることも日常茶飯事である。

 今回はその実例として、適切な方剤を数種類服用してもらっていても、それぞれの方剤の配合比率の違いで、治療効果において雲泥の差が出た例を過去に書いたメインブログより、2007年09月15日の処方が適切でも配合比率が異なれば効果が雲泥の差となるアトピー性皮膚炎の難しさの全文を引用して参考に供したい。
 @黄連解毒湯・A知柏地黄丸製剤(瀉火補腎丸)・B茵蔯蒿湯・C猪苓湯とDイオン化カルシウムで明らかに改善されているものの、臀部から背中近くの凸凹部分の激しい痒みと滲出液に対する効果が劣る。
 4ヶ月の連用で見かけは5割、ステロイド使用量も半減程度だから、ややシャープさに欠ける。その間2度ほど黄連解毒湯を中止して実験してみたが、明らかに必要なことを体感してもらっている。

 そこで最初に行った実験が、@ABCDの順で、もともと2:1:1:1:1の比率で継続していたが、2:1:1:1:2の比率に上げると、却って効果が落ちた。
 次に行ったのが2:1:2:1:1では不変。

 驚くべき改善効果を発揮したのが2:1.5:1:1:1の配合比率で、臀部から背中近くの凸凹部分の痒みと滲出液が一週間でほぼ完全に消退した。同時にステロイドの塗布の必要がなくなった。
 つまり知柏地黄丸を他薬との比率を1.5倍に変更しただけで、このような好ましい効果の激変を見たのであった

 アトピー性皮膚炎ではしばしば微妙な配合比率の変化一つで、効果に雲泥の差が付くことが多い。
 また状況が異なると、それに応じてヘコタレルことなく配合比率を工夫してあげなければならない。
 このような面倒とも思える繊細な配合変化を繰り返すうちに、気がついたらステロイド漬けからオサラバできると同時に、見かけ上も9割以上の寛解が定着するようになるのである。

 これもひとえに、御本人の観察と報告に依存する部分が大きいのであるが、同時に様々な配合変化や処方変化における体感を敏感に察知してそれを表現する意欲にかかわるのだから、ヒゲジジイの漢方指南は本気で自身のアトピー治療の為の漢方修業をされるくらいの意気込みがなければ成立し得ない漢方相談なのである

 痒いカユイという表現しかできない人には、ゴメンなさい、ヒゲジジイの漢方はアナタには無理ですので、ヨソさんを当たって下さい、とお断りせざるを得ないわけである(苦笑)。
 また、そういう人を間違って漢方相談に乗って漢方薬をお出ししたところで、繰り返しのうるさいヒゲジジイの畳み掛ける様々な質問に真正面から真剣に回答する気力を失って長続きしないのが相場である。

 結局はヒゲジジイの腕の悪さもさることながら、様々な微調整に対する客観的あるいは主観的な観察意欲と表現意欲の欠如が原因であることに他ならない。
 実際のところ、アトピーを治したいという真の意味の意欲があるかどうかの問題に帰するのである
 金を出すからアナタマカセ、という人には全く不向きな漢方相談(漢方指南)であることに間違いない。

 実を言えばアトピーに対する改善率が非常に高い理由は、観察と表現意欲のナイ人を事前に察知できた場合、すべてお断りしているという公然の秘密があるからだった。
 例外があるとすれば、親御さんご自身がヒゲジジイの漢方利用経験者である場合の、その子供さんを依頼された時だけである。

ZZZ_5383
ZZZ_5383 posted by (C)ヒゲジジイ