このブログはもともと下記2つのブログで続けていたアトピー関連の記事を受け継いだものです。
古い記事はすべて下記の二つのブログを覗いて頂ければ幸いです。

アトピーの漢方:村田漢方の近況報告 アトピーの漢方:漢方薬局経営薬剤師の一喜一憂

    

ご意見やご質問がありましたらこちらからどうぞっ!⇒ お問合せフォーム

成人型重症アトピー治療の漢方薬相談記録


重症アトピーの漢方薬相談販売43年の経験豊富なヒゲ薬剤師の日々の記録です。実際に村田漢方堂薬局の漢方薬に賭けてみようと思われる方は成人型重症アトピー性皮膚炎が治る漢方相談の実際を必ずお読み頂き、真に決心がついた上でご来局下さい。

2014年07月20日

黄連解毒湯はクセモノ

2014年7月20日のスコちゃん(1歳)
2014年7月20日のスコちゃん(1歳) posted by (C)ボクチンの母

 本来、三焦の実熱に適応する黄連解毒湯だが、一昔前にはこの方剤が断然適応する時代があって、黄連解毒湯・六味丸・猪苓湯・茵蔯蒿湯などで、面白いほどアトピー性皮膚炎が治っていく時代があった。

 それゆえ、今から思えばかなり一面的な拙論、アトピー性皮膚炎の中医漢方薬学療法 が面白いほど通用する時代も実際にあったのである。

 ところが昨今では、黄連解毒湯が初期に適応しても、最後まで通用するとは限らない。
 とりわけ、生理で寒熱の変化を生じやすい女性の場合に顕著であるが、黄連解毒湯を使い続けてよいとは限らない。

 たとえば、地元近辺のアトピー治療に失敗して下関へ通うことになった関東と関西のお2人の不思議な共時性 のお二人などは、効果が明らかでもないのに、黄連解毒湯を終始配合され続け、しかもお一人などは附子剤も常に併用されているなどにより、明らかな壊証となっており、五臓六腑それぞれの寒熱虚実がばらばらに崩壊している。

 それゆえ、日々刻々と変化する状況に応じて丹念に配合の微調整を繰り返しながら、ほどほどの安定的な状況に着地できるまで、方剤の配合を固定することはできないし、また固定してはならない。

 あとは服用者とこちらの根気勝負でいずれは安定的な効果が出るのは間違いなく、似たような例は毎年何人も引き受けている。
関連参考文献2014年07月21日 アトピーの相談者がとても多い割りには訪問者が少ないアトピー専門ブログ
 脱落者が稀にあるとすれば、この微調整の繰り返しの意味がどうしても理解できない馬鹿な人達に限られる(苦笑。

 ところで、黄連解毒湯を主体にした上記の四種類の組み合わせでも例外的に女性の中でも、どうしたことか、手足にひどい冷え性があった人が、これらを服用することによって即効で冷えが雲散霧消した2例のケースでは、よほど適応しているのか、珍しくほとんど微調整の必要がないまま、途中で黄連解毒湯が謀反を起こすこともなかった。

 男性の場合は、最近でも最初から最後までこれらによってほぼ根治といえるまでに至った幸運な例もあるにはあるが、多くは季節的な微調整が必要なことが多く、また季節や体調によっては、黄連解毒湯を使用すると、却って熱感を増強する逆現象が生じ、また状況によっては同じ人が、必須の時期がやって来るなど、黄連解毒湯は素晴らしい方剤である反面、過信してよい訳ではないので、野生児みたいに取り扱いに注意が必要である。

 いずれにせよ、黄連解毒湯は初期に即効があったからといって、過信してはならないが、一部の人ではやはり最後まで頼りになる方剤である。

 もっとも悲劇的な使用方法では、
 ツムラ漢方の黄連解毒湯1日3回とステロイド軟膏の塗布を1日2回、驚くべきことに4年間もの間真面目に続けて、重度の「酒さ様皮膚炎」を合併してしまった模様。

 逆効果となっているツムラの黄連解毒湯を中止してもらい、猪苓湯・六味丸・五涼華の三種類併用のみで、服用後僅か20日目には8割以上赤みが消退し、数ヵ月後にほぼ完璧に消退している。
 但し、今後の課題は、ステロイド軟膏の完全離脱である。

2014年07月18日 稀ながら「酒さ」あるいは「酒さ様皮膚炎」に猪苓湯で即効が出た例 より引用


 ほんの少しでも、参考になる記事だと思われましら、応援のクリックをお願いします。にほんブログ村 病気ブログ アトピー性皮膚炎へ

2014年7月20日のシロちゃん(1歳)
2014年7月20日のシロちゃん(1歳) posted by (C)ボクチンの母

2014年7月20日のトラちゃん(1歳未満)
2014年7月20日のトラちゃん(1歳未満) posted by (C)ボクチンの母

 
タグ:黄連解毒湯
posted by ヒゲジジイ at 17:14| 山口 ☀| 女性のアトピーに多い寒熱の変動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月31日

生理中は熱証は去り、排卵日以降に熱証を呈する女性達

漢方薬類のお陰でようやく食欲が回復してきたボクチン
漢方薬類のお陰でようやく食欲が回復してきたボクチン posted by (C)ボクチンの母

 女性のアトピーで特徴的なものでは、生理中には熱証が完全に消滅して気血両虚を呈し、極端な場合は強い寒証を呈して大建中湯すら必要になるケースも見られる。
 大建中湯証を呈さなくとも、補中益気湯製剤(党参入りの補中丸Tなど)が有効であったり、あるいは主軸の桂枝茯苓丸加薏苡仁だけでアトピーがほどほど落ち着いていたり、生理中には清熱解毒剤の類が一切邪魔になるケースも珍しくない。

 ところが一転、排卵日以降になると俄然、熱証が勃発して清熱解毒剤を強烈に追加しなければステロイドのリバウンドのごとき様相を呈する人も珍しくない。

 生理中の配合と、生理が終わって排卵日までの配合と、排卵日前後から生理が始まる寸前まで、一ヶ月にこれら三つの期間にそれぞれ異なった配合が必要になる女性達が意外に多いのである。

 だからぞれぞれのタイプに応じた漢方薬の配合変化や配合比率の微調整のコツを覚えてもらうことが必須となり、だらだらと同じ配合ばかりを続けることはほとんどあり得ない。

 このような変動の激しいアトピーの女性達は皆がみなというわけではないのだが、それでお三人に一人くらいの割合でみられるような?感触がある。

IMGP1767
IMGP1767 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 10:57| 山口 ☀| 女性のアトピーに多い寒熱の変動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする