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アトピーの漢方:村田漢方の近況報告 アトピーの漢方:漢方薬局経営薬剤師の一喜一憂

    

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成人型重症アトピー治療の漢方薬相談記録


重症アトピーの漢方薬相談販売43年の経験豊富なヒゲ薬剤師の日々の記録です。実際に村田漢方堂薬局の漢方薬に賭けてみようと思われる方は成人型重症アトピー性皮膚炎が治る漢方相談の実際を必ずお読み頂き、真に決心がついた上でご来局下さい。

2014年09月08日

メールによる御質問者が結局は、村田漢方堂薬局に通うようになった人達のその後

2010年9月8日のボクチン(6歳)
2010年9月8日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 ブログの更新をたまには、やっておかないと。
 そこで、今回はタイトルのお話。

2012年04月22日 最低でも一年以上通うつもりがおありでしょうか?

 この女性は、しばらく休職されておられ、20日毎に1年近く通いつめ、その後社会復帰して、通信販売に切り替えることができた。
 現在も、継続服用中で、8割以上の改善レベルをしっかり維持されている。

 初期には即効があったものの、生理のローテーションによって、寒熱が激しく変化するために、1ヶ月の間に3度の配合変化の繰り返しが、しばらくの間、必須であったが、1年も経たないうちに、方剤の配合変化の必要が少なくなった。

2014年06月13日 上半身の滲出液

 この女性も、結局、当方に通うことになり、微調整のアドバイスに、実に勘よく努力してもらえ、現在まで、かなり順調に経過している。
 滲出液も完全に止まって、見かけ上はとてもスッキリされている。

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2010年9月8日のボクチン(6歳)
2010年9月8日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年9月8日のボクチン(7歳)
2011年9月8日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 08:35| 山口 ☁| アトピーが病院の漢方や他の漢方薬局で治らなかった人達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月10日

重症アトピーの漢方治療の実態⇒不屈の忍耐と努力と経費

2009年8月10日のボクチン(5歳)
2009年8月10日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 アトピーは、漢方薬で容易に治るような宣伝文句がネット上では氾濫していますが、それが言えるのは、軽症の人達か、あるいは重症であっても、典型的な配合パターンにしっかりフィットする運の良い人たちに限られるように思います。

 村田漢方堂薬局でも、病院の皮膚科治療や病院の保険漢方で失敗して、はじめて自費の漢方を求めて来られるケースでは、かなり重症化していても、半数近くはある種の典型的な配合パターンにフィットして、半年から一年もすれば8割以上の寛解が得られるものの、それでも半数の人は数年がかりの互いの苦労の末、ようやく9割程度の安定した寛解が得られる、というのが現実です。

 ところで、村田漢方堂薬局で受ける漢方相談の多くは、皮膚科の一般治療も、保険漢方も効果がなく、地元近辺の自費のクリニックや有名漢方薬局に長期間通っても、治らず、中には却って悪化して来られる人達がとても多い

 それらの人達は、通常の漢方薬の配合パターンではフィットしなかったり、あるいは中医学的な配合と称して、(名老中医が常々警告している)基本処方を説明できない、まったく新たな配合薬を投与されていたために、寒熱と虚実が複雑に錯雑した状態に陥ってしまい、遠路はるばるやって来られことになったという人達は、毎年の恒例行事となっています。

 ただ、ここで言いたいことは、通常では、当然のことながら、地元近辺のクリニックや漢方専門薬局に熱心に通われていれば、多くの場合、数年がかりで諦めずに頑張っておられれば、8〜9割以上の寛解を得られるし、得られた人も多いはず、ということです。

 ところが、一部の人は、どのように工夫しても、なかなかフィットしてくれずに、何とかしようと、漢方薬の種類が増えるばかりで、経費はますます嵩み、次第に五里霧中の配合に陥ってる場合も珍しくない。
 そのようなケースでは、いったん、一気に配合薬を減らして、一から出直すべきなのだが・・・。

 結局そうはならずに、遠路はるばる下関までやって来られるケースが後を絶たず、地元で治らなかったり、むしろ悪化して来られるケースでは、その多くが、上述のように「寒熱と虚実が複雑に錯雑」しているために、初期には配合の微調整を頻繁に行う必要がある。

 というのも、配合の僅かな違いで敏感に反応して、一気に改善したかに見えることがあっても、同じ配合では直に逆戻りしてみたり、部分的な掻痒が頑固に続いたり、同じ配合でも症状の変化が目まぐるしいことが多いから。

 しかしながら、一見対症療法に見える、この頻繁な配合の微調整こそ必須な苦労であり、この繰り返しの連続で、いつかは必ず一定の着地点に落ち着き始める。
 早い人では数ヶ月以内、遅い場合は、半年から一年くらい。
 
 一定のレベルに落ち着くといっても、その後は季節変化に対する傾向と対策の配慮が不可欠であり、女性の場合は、半数の人では、生理中と生理後、排卵日以降という、一ヶ月に3回の配合変化の微調整パターンの傾向を把握する必要がある。

 これらを患者さん自身にもしっかり覚えてもらう必要があり、一年くらい通われる内には、ご自身でも微調整を行えるほどに、漢方薬の運用をマスターするまでになっている人も多い。

 文章で書くと、アウトラインは上記の通りであっても、その間には、お互いの苦労というのは並大抵のものではなく、タイトルの通り、「不屈の忍耐と努力と経費」という問題が付き纏うので・・・

 それゆえ、村田漢方堂薬局では、よほどの忍耐力と不屈の精神がなければ、無理をされて来られるには及ばない、と思います。

 重症アトピーの現実は、それほど甘いものではなく、患者さんだけでなく、他の疾患とはまた異なって、漢方薬には敏感に反応する疾患だけに、相談を受けるこちら側も、相当な苦労と精神的な緊張を強いられるものです。

 これらのこともあって、それほど重症でもないのに、地元で数ヶ月も頑張れなかった人が、早く治したいからと、安易に遠方からやって来られるケースでは、ハナから忍耐力のない人と判断して、一回の御相談でお断りすることも、稀にはあります。

 ともあれ、重症アトピーともなれば、多くは半年から一年近くは、お互いに苦労の連続。
 その困難な時期を乗り越えて、数年後にようやく安定した8〜9割り寛解。
 その後は、二度と再発したくないという慎重な人達が、再発予防を兼ねて長い永いお付き合いとなり、10年以上になる人も多い、という現実があります。

 漢方薬によるアトピー治療は、ネットの宣伝文句のように、比較的スムーズに寛解出来る人は、半数くらいのもので、重症アトピーともなれば、上述のような現実がある、と思います。

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2010年8月10日のボクチン(6歳)
2010年8月10日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年8月10日のボクチン(6歳)
2010年8月10日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ



posted by ヒゲジジイ at 11:57| 山口 ☁| アトピーの漢方相談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月07日

アトピーが寛解したあとも、食事制限は一生涯の問題

2010年8月7日のボクチン(6歳)
2010年8月7日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 一昨日、まる7年のお付き合いになる東海地方の女性が久しぶりに来局された。
 見かけ上はここ数年はしっかり寛解している。
 初期には直接通って微調整を繰り返し、一定の寛解を得て以後は、たまに来られるくらいで、うまく微調整のコツをマスターされている。

 病歴がとても長かっただけに、予防兼再発防止で何種類もの漢方薬を、状況に応じて上手に微調整されているが、先日、久しぶりに腕に乾燥と掻痒が出てきたので、服用量を復活して様々に配合を工夫するも、どうしても、もう一歩改善が得られなかったという。

 ところが、である。アイスクリームの常食を中止したところ、直に雲散霧消。
 何のことは無い、やってはいけない食品の制限を復活するだけで、問題解決したという笑い話を持参しての来訪であった。

 昨日やって来られた九州地方の男性も、同じく7年間のお付き合いだが、数年に1回は、暴飲暴食によって、再発を繰り返すも、漢方薬の微調整によって、いつも直に治まっていた。

 今回の軽度の再発では、やってはいけない食事の制限を復活し、同時に今回は、生野菜や冷蔵庫保存の飲料水や食事など冷飲・冷食を徹底して制限したところ、漢方薬の予防兼治療薬の微調整以上に即効があったと感激の報告である。

 実際のところ、グリーンスムージーなど、生野菜や果物の多食など、冷食・冷飲の食習慣の危険性はアトピー性皮膚炎に限らない。

 腹腔内の慢性的な冷却によって腸管免疫の機能が正常に作動しにくくなり、あらゆる慢性疾患を治りにくくする。

 自己免疫疾患であれば、自身の内部組織への誤爆頻度をますます高め、アレルギー性疾患であれば、ますます過剰防衛の激しさを増し、癌や悪性腫瘍では免疫力が弱まって、がん細胞の増殖を防ぎ切れなくなるなど。

 昨今、ブームのグリーンスムージーを摂る習慣も、腸管免疫機能を狂わせ、究極的にはアトピー性皮膚炎の悪化を招き兼ねないので、安易に野蛮なブームに乗るべきではない。

 あらゆる慢性疾患の最も無難な食習慣として、冷飲・冷食を避け、煮た野菜を中心に、飲み物は必ず真夏でも常温レベルで我慢すべきで、これによって腸管免疫機能の正常化を常に促しておくべきである。

 これが、アトピーに限らない食事療法の王道である。

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2011年8月7日のボクチン(7歳)
2011年8月7日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年8月7日のボクチン(7歳)
2011年8月7日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 07:10| 山口 ☁| アトピーを悪化させる食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月24日

滲出液がなかなか止まらないとき

2010年7月24日のボクチン(6歳)
2010年7月24日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 一般論ではあるが、実際によくあるケースで、滲出液が多い人に、しばしば衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)や猪苓湯などの配合だけではなかなか汁が止まらないことが多い。
 そのような場合、六味丸系列の方剤などの腎陰を補う漢方薬を加えるとことで、ようやく汁を止める作用を発揮することが多い。

 その理由は、長期間、滲出液が出続けていると、腎陰が損傷され、そのために水分を調節する大本である腎が弱って、腎陰虚や腎陰陽両虚となっているため、主水の蔵である腎機能の低下により主水作用が機能不全に陥っているからである。

 それゆえ、意外にも高温多湿の季節でも、猪苓湯や衛益顆粒だけでは滲出液がなかなか止まらないことが多いのは上記の理由によるものであるから、(六味丸系列の方剤には滲出液を直接止める効果がないどころか、むしろ肌を潤す作用の強い滋潤作用の地黄が主体の配合で、六味丸系列の方剤単独で使用すれば滲出液を却って増やしかねない方剤ではあるが)、主水機能の司令塔を健全化する必要上、六味丸系列の方剤の配合が必要になることが多いのである。

 つまり、滲出液を止める作用のある猪苓湯や衛益顆粒の配合を行ってもなかなか滲出液が止まらないケースでは、長期間に亘る滲出液の漏洩により主水の蔵である腎が機能不全に落ちいりかけている可能性が高いのではないかと推測すべきなのである。

 それゆえ、六味丸系列の方剤によって主水の蔵を救済することが必須となることが多いとはいえ、、季節的な注意も必要で、湿気が多い梅雨時や真夏などでは、六味丸系列の方剤は少なめでちょうどよいことが多く、他の配合薬とのバランス上、もしも量を少しでも越してしまうと、却って逆効果になるので、配合量には細心の注意が必要となる

 ところが、このような方法でもまったく効果がない、汚濁した滲出液が大量に出続けるケースでは、高濃度の消風散に、少量の大黄牡丹皮湯の併用によらなければ止めることが出来なかったケースもあるので、中医漢方薬学の世界では、マニュアル化することが絶対にできない。

 やはり最終的には正確な弁証論治が必須となる。

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2010年7月24日のボクチン(6歳)
2010年7月24日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年7月24日のボクチン(6歳)
2010年7月24日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 00:09| 山口 ☁| 汁(滲出液)が大量に流れ出るアトピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする